歯周病治療

歯科衛生士による
SRPや歯周病治療

歯周病治療

歯周病とは、歯肉炎や歯周炎など、歯周組織に生じる病気の総称です。歯周病は自覚症状がないまま進行し、最終的に歯を失う原因にもなります。名古屋の「山中歯科医院」では、歯周病の予防をめざした処置を大切にしております。
治療はもちろんですが、その後の予防をめざさなければ、いずれ再発する恐れがあるからです。特に歯周病は、日本人が歯を失う原因として第1位の病気であり、大切な歯を守るには歯周病予防が欠かせません。
まずは歯周病に関する正しい知識を理解し、一緒に歯周病予防に取り組みましょう。

歯周病について

  • 歯周病は
    歯ぐきの病気ではありません

    口腔内には数百種類の細菌が、バランスを保ちながら住んでいます。しかし、歯磨きを怠ったり、糖分が多い食べ物や飲み物を摂取してから時間が経ったりなどが原因で、細菌の塊である歯垢(プラーク)が歯の表面に付着します。プラークに含まれる細菌が歯肉に炎症を引き起こし、歯周ポケットと呼ばれる隙間が歯と歯ぐきの間にできます。さらに進行すると歯を支える骨(歯槽骨)も溶けていき、最終的に歯を失うのです。
    歯周病は歯ぐきの病気と思われがちですが、それ以上に骨や全身の健康にまで悪影響を及ぼす恐れがあります。健康を維持するには、歯周病の早期発見・早期治療・予防が重要です。

  • 歯周病かどうか
    チェックをしましょう

    • 口臭を指摘された・自分で気になる
    • 歯肉を押すと血や膿が出る
    • 朝起きたら口の中がネバネバする
    • 歯と歯の間に物が詰まりやすい
    • 歯みがき後に、毛先に血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある
    • 歯が浮いたような気がする
    • 歯肉が赤く腫れてきた
    • 歯並びが変わった気がする
    • 歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
    • 歯が揺れている気がする

    日本臨床歯周病学会 より引用

    • 初期段階の可能性あり

      1つ以上あれば、歯肉炎、もしくは初期歯周病の可能性があるため、軽度のうちに歯科医院の診察を受けましょう。

    • 中等度以上の歯周病

      チェックの数からして、中等度以上に歯周病が進行している可能性があります。早期に歯周病の治療を受けましょう。

    • 健康でも、定期的な検診を

      チェックがない場合でも無症状で歯周病が進行することがあるため1年に1回は歯科検診を受けましょう。

  • 歯周病の進行

    1. Flow01

      歯肉炎

      歯垢(プラーク)に含まれる歯周病菌が毒素を放出し、歯ぐきに炎症を引き起こすと赤く腫れます。痛みはほとんどありませんが、ブラッシングの際に歯ぐきから血が出ることがあります。

    2. Flow02

      初期歯周炎

      歯肉炎が軽度歯周炎に進行すると、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットが深くなります。細菌によって歯を支える歯槽骨が少しずつ失われていきます。

    3. Flow03

      中等度歯周炎

      歯槽骨や歯根膜にも悪影響を及ぼし、はっきりとした自覚症状のある状態です。歯がグラグラと動くようになったり、歯肉退縮によって歯が長く見えるようになったりすることがあります。

    4. Flow04

      重度歯周炎

      歯の根の深い部分にまで汚れが付着し、歯周ポケットも非常に深い状態です。また、根に溜まった膿が原因で強い口臭が出たり、歯が自然に抜け落ちたりする恐れもあります。

歯周病治療について

  • SRPに対応できる
    歯科衛生士在籍

    SRP(スケーリング・ルートプレーニング)とは、歯周病の原因となるプラークや歯石、汚染されたセメント質などを取り除き、歯をきれいに清掃する処置です。
    特に歯石は歯磨きで取り除けず、細菌がさらに繁殖する原因にもなるため、SRPの処置が必要です。歯や歯根の表面を丁寧に磨いて滑らかにし、細菌が付きにくい状態の維持や歯周組織の治癒しやすい環境を整えます。
    名古屋の「山中歯科医院」では、SRPに対応できる歯科衛生士が処置を担当し、歯周病予防に特化した処置を提供いたします。

  • その他の歯周病治療

    • 歯のクリーニング

      歯科衛生士が中心となり、歯のクリーニングを行います。歯科専用の器具を使用し、歯磨きだけでは落としきれない、プラークや歯石などの汚れを徹底的に除去します。口腔内の状態に合わせて、約3か月~6か月ごとを目安に、歯科医院で定期的なメインテナンスを受けましょう。

    • ブラッシング指導

      自己流の歯磨きでは、磨いているつもりでも汚れが残ってしまいます。虫歯や歯周病の予防には、正しい方法で毎日のセルフケアを行うことが重要です。歯磨き指導では、磨き方のクセに合わせて、正しい歯磨きの仕方をアドバイスし、ケア用品の選び方や使い方もサポートいたします。

    • フラップ手術

      歯周病が進行し、歯を支えている歯槽骨も破壊されている場合に、SRPだけでは歯石を取り除けなくなる可能性があります。その場合は「フラップ手術」が必要です。歯肉の一部を剥離して歯根を露出させ、外科処置により歯石を取り除きます。

    • 歯周再生療法

      歯周病などが原因で破壊された歯周組織には、歯周再生療法が効果的です。まずはフラップ手術などで、プラークや歯石を取り除きます。その後、リグロスと呼ばれる専用の薬剤を塗布すると、失われた歯槽骨を含める歯周組織の再生が期待できます。

歯周病治療前の注意点

  • フラップ手術について

    • 外科手術が必要です
    • 手術で歯の根が露出した状態になり、見た目が気になることもある
    • 歯根部分は象牙質が露出しやすく、知覚過敏になりやすい
  • 費用について

    • 治療内容によっては自費診療のため、保険の治療に比べると費用がかかります