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総入れ歯にすると食事はどう変わる?
総入れ歯にすると食事はどう変わる?
〜実体験と工夫をご紹介〜
はじめに
「総入れ歯にしたら、食事が楽しめなくなるのでは…?」
そんな不安を抱えて来院される方は少なくありません。実際、歯がすべて無くなり、総入れ歯になると、噛む力や感覚は大きく変わります。ですが、工夫と慣れ次第で“食べる楽しみ”を取り戻すことは十分に可能です。
この記事では、入れ歯に力を入れている名古屋市熱田区の山中歯科医院が、実際に総入れ歯を使用している患者さんの声や、食事を楽しむための工夫をご紹介します。
総入れ歯にすると、食事はどう変わる?
1. 噛む力が弱くなる
天然歯と比べると、総入れ歯の咬合力は3〜4割程度といわれています。そのため、最初は硬いものが噛みにくく感じる方が多いです。
2. 食感が伝わりにくい
入れ歯は粘膜の上にのっているため、「歯ごたえ」「温度」「歯ざわり」などの感覚が鈍くなりがちです。
3. 入れ歯が浮く・動く
特に最初の頃は、噛むと入れ歯が浮いたり外れたりすることもあります。これは、歯茎や筋肉の使い方に慣れていないことが原因です。
でも大丈夫。工夫すれば「おいしい毎日」は戻ってくる!
✅ 柔らかいものからスタート
・煮物や豆腐、うどんなど、柔らかく水分のある料理が最初はおすすめです。
・ごはんは少し水分多めに炊いてみると◎。
✅ 小さく切って、両側で噛む練習
・食材を小さくカットして左右の奥歯でバランスよく噛むと、入れ歯が安定します。
・「片方で噛むクセ」は入れ歯がズレやすくなるので注意!
✅ 入れ歯安定剤を上手に活用
・入れ歯の動きが気になるときは、市販の安定剤を一時的に使うのも手。
・ただし、**合わない入れ歯を無理に使い続けるのはNG。**調整は歯科医院で。
✅ 噛む回数を増やす
・「噛む回数」を意識することで、消化もよくなり、味わいも深くなります。
・よく噛むことで、唾液が増え、入れ歯の吸着も安定してきます。
総入れ歯の方の声(一例)
「最初はゼリーとおかゆしか食べられなかったけど、2ヶ月後には焼き魚やお肉も少しずつ食べられるようになりました」
(70代女性・名古屋市)「両側で噛むよう意識しただけで、入れ歯が動かなくなってびっくり!」
(60代男性・熱田区)
おわりに
総入れ歯にすると、たしかに最初は食事が難しく感じるかもしれません。でも、正しく使い、コツをつかめば、また食事を楽しめるようになります。
「噛めること」は、健康と心の豊かさに直結しています。
当院・山中歯科医院は、入れ歯治療に力を入れており、総入れ歯の調整・再製作はもちろん、精密な自費義歯やインプラント併用のオーバーデンチャーにも対応しています。
「入れ歯のことで困っている」「今よりもっと噛めるようになりたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。